平成27年10月10日 11日 12日
小川山 廻り目平周辺


今回は小川山に行くクライマーなら必ず目にする途中の山、男山に登ってみた。
粉骨が男山ダイレクトってルートがあるらしいと調べてきたからだ。
男山、名前が良いね名前は気に入った。
詳しくはリンク先を張っておくのでそちらを見ていただくとして、思ったことを書いていくことにする。
メンバーは粉骨と勝蔵の2名

ゲートを開けて林道を歩いていき、1時間も歩いただろうか山火事注意の看板を右に見て少し行くと二又になるので左に入って行き、小沢を徒渉し尾根を登って行く、何か糞が落ちているが鹿ではないし小動物の糞の量じゃない、熊なのか?
ザックからハンマーを出して万が一に備えるのだが、ハンマーで立ち向かえるような相手じゃないし、せめて死ぬ前に一矢報いる為の道具に過ぎないのだが。。。
声を出しながら歩いていく。

ワイヤーが出てきて、少し広い場所に出たら、左の尾根にトラバースし、尾根を登っていくと大岩が出てくるので岩を右に巻くと取り付き点に出る。

ボロボロである、グズグズである。
すべてガバだが、ボロボロなので押さえつけるように登っていかなければならないし、ピトンを打ったら岩が割れそうなので松ノ木にランナーを取って登って行く、フォローも落石に注意しないと持ったガバホールドごと自分に落ちてきそうで怖い。
第一岩稜(V級)は上部の松ノ木を終了点としそこから少し歩くと第2岩稜(V級)

此処も残置ピトンは1本あっただけ、カムを聞かせるような場所もあまり無く、そぉーっと登って行く感じ。
ちょっとした鞍部を越えると第3岩稜に出る。
この日は曇りで眺望はあまり良くなかったが、晴れていれば、富士山、八ヶ岳、金峰山、瑞牆山、南アルプスなど最高の眺望を楽しみながら登れたことだろう



第3岩稜(W級)、男山ダイレクトの核心部
脆いグズグズボロボロを下に押さえつけるように登る、三点支持必須だ。
登ると、両側が切れ落ちたナイフリッジを肩がらみで3ピッチも切れば頂上に着く。

男山頂上、総じて脆く登攀グレードとしては簡単でロケーションも最高だけど、慎重に登らなければならない。



その後、ナナーズで買出しをして廻り目平へ、幕張って飯食って、起きたら雨、雨は10時過ぎまで降っていたので、翌日は停滞、スマホで昨日の糞を調べると驚愕の事実が明らかに!!!
なんと、大量の糞の正体は、タヌキの溜め糞と言うものらしい、クッソータヌキに騙されたぜ!
すげービビリながら歩いたのに、まぁ正体が分かれば笑い話なのだが。。。
雨が上がって、昼飯食ったら、砦岩を偵察、結構広いエリアでスケールもでかい、しかし、あまり登られて無いようでコケコケしてるし、登ってみようか思うルートも2本しかなかったので、そのために遠くまで来るのも面倒なのでおそらく来ないでしょう。
夕方から早くも宴会、翌日は屋根岩2峰セレクションルートに行くことにする。

2年前、オイラがトップでフォローが粉骨、ギルの3人で登ったことがあるのだが、そのときはクラックが登れなくてクラックはA0で登ったセレクション、今回は粉骨がトップ、勝蔵がフォローで登る。
1ピッチ目は5.7のクラック、今回は登れた、2ピッチ目はスラブ、此処は2年前良くトップで登ったねってくらい怖かった、なんだろうか?
3ピッチ目はチムニーW級快適に登れる。

この日は渋滞してて、登ってる時間よりも待ってる時間の方が長かった。

4ピッチ目5.8はクラック&フェース
クラックを越えてフェースのところでカムが岩に引っかかりオイラがずり落ちる、クソー!
5ピッチ目は晒されてて少し怖いマウントを越えて松ノ木へ。
6ピッチ目は5.8のトラバース、しゃがみこんでアンダーでカム決めながらのトラバースは腰を悪くした粉骨には堪えたらしく、痛い痛いと言っていた。

7ピッチ(最終ピッチ)5.8のクラック、今回は何とか登れました、もちろん粉骨は普通に登っていたけどね。
いやぁでも楽しかった、さて気を抜かず懸垂下降、表は込んでいるので裏から降りることにする。

裏から2ピッチ懸垂下降で終了、しかし裏から降りると、取付点まで歩かなきゃならないのが辛い、しかしまぁ無事に登れたし、景色も綺麗だったし最高のクライミングだった。
やっぱ岩はこの位硬くなきゃ安心して登れないよ。

3連休、2日間しか登れなかったが久しぶりに体中筋肉痛になりました。