平成26年1月2日、3日、4日
八ヶ岳 ジョウゴ沢 赤岳主稜登攀

今回は、粉骨師匠とギルと勝蔵の3人で八ヶ岳にやってきた、前夜発で近くに幕を張り、翌朝8:30八ヶ岳山荘を出発、美濃戸山荘でお茶して身体を温める、しかし2泊分ともなるとザックが重いこと重いこと、只歩いているだけで疲れてしまう。

先週、インフルエンザでダウンしていた粉骨師匠は雪訓してないので身体が雪に慣れていないと言いながら、雪に倒れこみ身体に思い出させている様子、まぁオイラもギルも雪訓してないんだけどね。
気を取り直して出発し、赤岳鉱泉でテントの受付して幕を張る、今回の幕はギルが購入したエスパース、通称(中エス)って奴で中は広く快適、快適!
お茶飲んで休憩したら、ジョウゴ沢でアイスクライミングの練習、今回初アイスのオイラは先ずトラバースの練習、なんか上手く前爪が刺さらない、何度か蹴り込むのだがどうにもボヨーンと弾かれてしまう感じで上手く刺さらない。
どうやら、オイラの使ってるグリベルのアイゼンの前爪が短いというか、ワンタッチアイゼンの前の部分の金具が前にあるために爪が短い状態のようだ、しかし現地では直せないので短いまま慎重にトラバースの練習をした。
(帰宅後フロントベイルの位置を後ろにずらそうとしてみたものの、まったく動かないのでどうしようか思案中ではある)

その後、アックス一本で3角形の形で上り下りする練習を何度かしてから、やっとこさダブルアックスを使っていいと許しが出る。
F1にトップロープを張るべくリードで登る師匠、トップロープ張ってもらったら、勝蔵が今回新たに購入したブラックダイヤモンド リアクターで登る、刺さり具合や蹴り込み具合をみながら登ってみる。

ギルもトップロープで登る、ギルは以前アイスクライミングの経験があるからオイラよりは上手に登っていく、が粉骨師匠に破壊大魔王の異名をつけられてしまうくらい、氷をぶっ壊しながら登っていってた。
その後も何度も練習させてもらい、V字スレッドの作り方を教わったり、擬似リードでアイススクリューを設置しながら登らせてもらったりと、アイゼンが不調で消化不足気味ではあったがそれなりに充実した練習をさせてもらった。
夜は宴会かと思いきや、今回は、病み上がり(インフルエンザ)の粉骨と風邪治り掛けのギルが早く寝ると言い出し18時半には寝るというので宴会は無し、翌朝も6時半まで起きないので12時間も寝ていなければならなかった、2人とも調子が悪いようだ。

翌朝、8時半出発、赤岳主稜登攀を行う
赤岳のバリエーションルートとしては入門編のルートらしい、行者小屋の前でハーネスとアイゼンを取り付ける。



文三郎尾根を登っていき途中で赤岳沢上部の雪面をトラバース。

既に先行して2パーティーが取り付いていたが、先行するパーティーのその前のパーティーがどうしようもなくダメダメなパーティーで全然進まない、待っても待ってもモタモタモタモタ、後続のパーティーも居て、こりゃ全員死んでしまうと思い、途中から抜かさせてもらった。
この赤岳主稜、核心という核心部はないのだが、あえて言うなら1ピッチ目の取り付きであろうか、グレードがV級と言うことで快適に登攀出来た(後でトポをみたら取り付きだけW級になっていた)、如何せん病み上がりの粉骨師匠&風邪っぴきのギル&初老で疲労感の抜けない勝蔵のパーティーは、快適では有るがしんどい登攀となったのであった。



途中から風も出て来て、寒い思いをしながら登っていく、岩に阻まれ声が聞こえない時は山彦を利用することを教わったり、雪で絡まりやすくなるなったダブルロープでのビレーやら今回も色々と勉強になった山行だった。

最後はハイマツ混じりの雪面を上がると登山道に出る、登っていくと「もう良いよぉー、明日は止めよう」と粉骨師匠、お疲れの様子だ、取りあえずそそくさとロープを仕舞って地蔵尾根を下るのみ!
行者小屋まで一気に下って、大休止、レーション摂って御茶を飲む、話を聞くとやっぱり明日は止めにしよう、疲れたという、ギルも体調が芳しくないとのことなので、予定を変更し(予定では中山尾根を登攀の予定だった) 明日は下山と言うことになりました、まぁオイラも疲れてはいたし無理してもしょうがないからね。



振り向けば絶景かな八ヶ岳、中山尾根は、また今度、しかし冬季登攀は辛いけど面白い!
下から見ると結構凄いところ登ったんだなぁとチョット感動!改めて連れて行ってくれた粉骨師匠には感謝、感謝なのだ。

今回はピンクの軌跡

1日目

2日目

3日目
八ヶ岳山荘出発 08:30
赤岳鉱泉出発 08:27
赤岳鉱泉出発 09:20
美濃戸山荘 09:30
行者小屋 08:52
美濃戸山荘 10:44
堰堤広場 10:40
赤岳主稜取り付き 10:04
八ヶ岳山荘着 11:53
赤岳鉱泉着 11:45
赤岳稜線に登頂 14:26


ジョウゴ沢 14:00
地蔵尾根 14:51


就寝 18:30
行者小屋 15:31





赤岳鉱泉着 16:41