平成23年4月24日                 前夜発日帰り
妙義山 仲之岳〜ホッキリ〜石門巡り 


コバが今度は桜咲く妙義を見てみたいと言うので、勝蔵とコバで妙義山にやってきたのだが、しかしながら去年11月に来たコースではない反対側から、つまり仲之岳神社から妙義神社まで稜線を縦走してみようと思い、朝早く出発したかったので夜中に仲之岳神社の駐車場に停めとこうと思ったら、駐車場は進入禁止、少し下の空き地に停めることにした。



昨夜は夜半まで雨だったが、この日は快晴!
仲之岳神社には日本一でかい大黒様がいるらしいって近づいていくとドドォーンと金の大黒様のおなぁーりぃー。
神社からなので前回同様に最初は階段である。





見晴台を越えて、いつのまにか第四石門に到着、あれれ来過ぎたようなので引き返し石門分岐を左に折れて仲之岳方面に向かおうとするとこんな看板が、今回も一応ザイルとハーネスと下降器は持ってきたんだよ、だから立ち入っちゃう。

するとイキナリの鎖場、まぁ今回も鎖場の連続であろうから、二人とも滑り止めのついたグローブをはめて登る。

しばらく登ると浅間山が綺麗に見えた。
仲之岳や東岳からの浅間山や裏妙義は絶景なり、しかし景色に見とれていると落ちるので気をつけなければならない。







鎖場の連続で緊張しながらも、綺麗な景色を堪能し、殆どの稜線がナイフリッジにも関わらず鷹戻しの頭まではこんな余裕もあったコバだが、鷹戻しの頭の下りで状況が一変することになるとは、このときのコバが知る由も無かったのである。



まぁね確かに鎖場の連続って事はそれなりに腕力は使うし、筋力のない女性にはキツイのかもしれない、経験の無さからか怖がって必要以上に鎖を握っていて蓄積された疲労なのか?原因は分からないけど、段々コバの手に力が入らなくなり、余計に怖くなり岩にしがみつき足が滑りやすくなるといった悪循環が始まった。
降りるのが怖くなり、そんではとザイルを持って上に登り懸垂下降でコバに降りてもらうのだが、もはや恐怖心でパニックを起こしててちゃんと出来ず、いつもやっている懸垂下降がビビリまくりの下降になってしまい、結局岩にくっつきすぎて足が滑って更にビビるの負のスパイラルに突入するコバ、下で絶対に落ちないように確保してやるから大丈夫だといっても中々体が言うことを利かなくなってしまったらしい、やっとの思いで一息つけるところまで降りたコバは震えていた、こりゃこの先はもう無理だと判断しこの先のホッキリで中間道に下りることにした。
我々は下山塾、無事に下山することが最大の目的なのだ。

しかし、鎖場を過ぎ、梯子を降りてからもこのビビリっぷり。

 ついに泣きが入る

全山縦走をしないなら時間はたっぷりあるので、慌てずゆっくり歩けば良いと言ったが、とにかく普通の状態では無くなっちゃったらしく、いつに無くビビるコバ、自分で自分が何でこんなに駄目なのか悔しいらしく元気が無い。
その後のトラバースやちょっとした下りでも、もはやいつもの調子ではない。



ホッキリにてランチタイム、まだ昼前だがゆっくり気分転換して落着いてもらおうと、取り合えず乾杯!
妙義山だけに勿論ノンアルコールだ!
休憩中にやって来た登山者に何処から来たのか聞かれたコバは「えっと、アッチの怖い処から来ました」と未だにパニくってる様子で、笑えた。
昼飯食って落着いてもらってから中間道に降りる。
中間道に降りれば後は破線表記の場所は無い、すべて一般登山道になるので歩きやすい、歩きやすいどころか立派な階段や岩庇を抉った回廊のような場所まである。
歩きやすいがやはり先ほどの後遺症か大砲岩には登りたくないとコバが言い出した、まぁ良いよでは石門巡りでもして帰るとするかと第4石門を目指す。





第4石門付近の日暮れの景は本当に絶景だった、その後第4から第3、第2、第1へと逆周りで石門巡りをすることに、立派な第4石門を後にし続く第3石門はこんな感じ、アレレ?なんでこんなにチャチイのさ?こりゃ第2、第1も期待できないかもと思いながら行ってみるとチャチイのは第3石門だけでした。



第2石門、つるべ下りを登り、たてばりを下る、次いで蟹の横ばいをへつる、この頃になるとやっとこさ緊張もほぐれてきたのか、それとも自棄を起こしたのかコバが片足でポーズ出来るまでに回復してきた。

第1石門も立派だった、全部逆から巡っちゃったけどね。
桜の里を見下ろしながら少し歩くと駐車場下の空き地が見えてきた、今回はパニックを起こしたコバが深く反省していたが、ソレはソレで良い勉強になったようだった、コバはいずれ表妙義全山縦走を考えているらしいけど、今年は連れてこないぞ、もっともっと鍛えないとだめだ、鍛えるのと色々と経験させる、それからだな。

空き地発 06:30
仲之岳神社 06:35
仲之岳 08:07
東岳 08:37
鷹戻しの頭 09:24
女坂分岐 11:00
ホッキリ着 11:15
ホッキリ発 11:45
中間道 11:58
空き地着 13:30