平成22年11月12日   
妙義山(白雲山〜天狗岳〜タルワキ沢のコル)




 今回は、コバと平日の妙義山にやって来たのだが、そもそも妙義山という呼び名は、一つの山を指すものではなく、本来この山域つまり表妙義全体を妙義山と呼ぶらしいが、今では裏妙義までも含めた山域を妙義山と呼ぶので通用しているらしいです。





 前夜発にしたかったのだが、仕事の都合で朝都内を出ることになった、 道の駅「妙義」の下にある登山者専用駐車場に車を停め、妙義神社から登る、大の字、白雲山山頂コース(上級者コース)とある、妙義山は見た目どおりの急登だが、鎖場を一箇所越えただけで、あっけなく大の字の直下に出てしまう、大の字直下の鎖を登ると鉄製の大の字に到着。

      









大の字で小休止をしていると何やらポツポツっときやがった!カメラをザックに仕舞い鎖を手繰って降りる、少し歩くと奥の院「白雲山妙義大神」が奉られている、雨が止んだのでカメラを出し奥の院右のルンゼに掛けてある鎖を登る、直立30mの鎖場だ、この鎖を登ると奥の院の上にでる、さっきの石仏が上から見下ろせる、次は7mの外傾鎖を登ると稜線の見晴に出る。







しかしまた雨が降ってきやがった、雨で鎖が濡れてて嫌な感じだ、鎖直立2mを越え、デブじゃ絶対に通れない細い隙間を登っている途中、コバが「ウワァー蜘蛛だぁ」とか叫んでるので「ウルセーこの雨女」「ひえぇーなんかすみません」との理不尽な会話をしながらビビリ岩と呼ばれる岩に付いた3連鎖を登る、そりゃ確かにビビるわなって感じの岩だった









ビビリ岩の上で雨が小降りになった、白雲山山頂を過ぎ、玉石、大のぞきと狭い稜線を登り下りしながら歩くと、スベリ台状30m鎖の難所にでる、ここは鎖を掴んで降りるよりもラペリングしちゃったほうが楽だったと思う、キレットを越えると天狗岳、天狗岩の上で昼食にする、今回は難所続きの山なので、ノンアルコールビール「スタイルフリー」にて乾杯、途中のSAで買ってきたおにぎりとシャア専用カップヌードル「ザク」モデルを食す、天狗岳ではもう快晴に変っていた。


平日だからか、難所コースで敬遠されているのか我々以外に稜線上にひと気は無し

天狗岳山頂の天狗岩  

                      浅間山がかすんで見える



紅葉が綺麗だ、昼食後は西肩を過ぎてタルワキ沢のコルからタルワキ沢を下る、V字状で迫力ある壁に挟まれた急降下の道、途中数箇所に遭難碑のレリーフがあった、どれも11月に遭難しているきっと紅葉を見に来たのだろう、気を引き締めながら下る、大滝落ち口を右に行き鎖を降りる、途中どうにも降りる処が分からない場所が2箇所程ありラペリングで降りた、タルワキ沢出合で中間道に出る







後は気軽な一般登山道を神社方面に向かう、途中の第一見晴で消防署の隊員の方々と同道する事になった、物々しいので訓練か何かと思ったが、どうやら大の字の下の鎖場で落ちた人がいた様で、ヘリで救出するのに登ってきたのだといっていた、落ちたのはお爺ちゃんで足を滑らせて持っていた鎖から手が離れてしまい落ちたのだという、隊員の方は自分の体重を手で支えられない様な人は来ちゃイカンと言う様な趣旨の事を話していたが、まさしくその通りだと思ったが、いつかは我が身にも老いが来てそうなるのだろうなぁと思うと寂しくもあった。



妙義山は難所が多い、難所とは言っても西穂高からジャンダルムを越えての奥穂高までのコースに比べりゃ全然大したことは無い、妙義山綺麗で美しい山だった、紅葉の季節はもちろんだが、桜の季節も中々良さそうな感じの山だった、春先ならば日が長いので白雲山から石門まで縦走も可能だろう、もっとも前夜発出来れば紅葉のシーズンとて十分に可能であろう。

駐車場発 08:45
大の字 09:45
見晴 10:45
大のぞき 11:25
天狗岳着 12:05
天狗岳発 12:45
中間道 14:25
道の駅 15:15