平成23年1月09日    大菩薩嶺


大菩薩峠(だいぼさつとうげ)は江戸を西に距(さ)る三十里、甲州裏街道が甲斐国(かいのくに)東山梨郡萩原(はぎわら)村に入って、その最も高く最も険(けわ)しきところ、上下八里にまたがる難所がそれです。
 標高六千四百尺、昔、貴き聖(ひじり)が、この嶺(みね)の頂(いただき)に立って、東に落つる水も清かれ、西に落つる水も清かれと祈って、菩薩の像を埋(う)めて置いた、それから東に落つる水は多摩川となり、西に流るるは笛吹(ふえふき)川となり、いずれも流れの末永く人を湿(うる)おし田を実(みの)らすと申し伝えられてあります。
 江戸を出て、武州八王子の宿(しゅく)から小仏、笹子の険を越えて甲府へ出る、それがいわゆる甲州街道で、一方に新宿の追分(おいわけ)を右にとって往(ゆ)くこと十三里、武州青梅(おうめ)の宿へ出て、それから山の中を甲斐の石和(いさわ)へ出る、これがいわゆる甲州裏街道(一名は青梅街道)であります。

と言う訳で今回は、大菩薩嶺に勝蔵とコバの二人でやってきた、オイラにとっちゃ12年ぶりの大菩薩、裂石から少し入った丸川峠分岐のゲートのところで林道は通行止め、このままロッジ長兵衛まで行けると思っていたら、あららの大誤算、駐車場に車を停めて1時間半余計に歩かねばならない。

てことは往復で3時間余計に時間が掛かる訳で上日川峠から石丸峠経由で大菩薩嶺はちょっときついかもしれないと思い、上日川峠から福ちゃん荘に向かう、福ちゃん荘から大菩薩峠に向けて出発、富士山が綺麗に良く見える。

1時間半ほどで介山荘に到着、ここが大菩薩峠だ、嗚呼八幡大菩薩!
雪は少なくスパッツも要らない程度の積雪、アイゼンも車に置いて来たがぜんぜん必要は無い状態だった。



大菩薩峠の吹きっさらしの稜線で新年会!乾杯し作る昼飯はキムチチゲ、とはいっても鍋にキムチとつくばポークを入れただけの簡単なもの、作っている間に餅の磯辺焼きも作っちゃう、富士山と大菩薩湖(ダム湖)が綺麗に見える、餅を食い終わる頃には鍋も出来上がり半分以上食ったら今度はソレにまた餅をぶち込み雑煮にする、こうして1時間半にも及ぶ寒風吹き荒ぶ中での新年会IN大菩薩峠は終了。




 身支度を整えたら大菩薩嶺に出発、親不知の頭、賽の河原を過ぎて雷岩にザックをデポし大菩薩嶺に向かうか、そのまま大菩薩嶺経由で丸川峠越えて車まで行くか少し考えたのだが、時間も時間なのでデポし空身で歩くこと7分で到着「え?もう到着ですか?ここが大菩薩嶺なんですか?」と拍子抜けの様子のコバ、まぁなそりゃそうだろう、大菩薩嶺は眺望無い。



雷岩まで戻り唐松尾根を福ちゃん荘に下る、ここからは来た道を戻るだけ、ロッジ長兵衛を過ぎて林道を歩き車に着いたのが5時近く、やはりこのコースで正解だった、久しぶりに来た大菩薩でしたが景色もよく楽しい山行になりました。

丸川峠分岐点駐車場発 08:50
ロッジ長兵衛 10:30
福ちゃん荘 11:05
大菩薩峠着 11:50
大菩薩峠発 13:40
親不知ノ頭 13:55
賽ノ河原 14:00
雷岩 14:30
大菩薩嶺 14:36
雷岩 14:44
ロッジ長兵衛 15:45
丸川峠分岐点駐車場着 16:55