4:30起床
夜中風が強く1時間毎に目が覚めた、このテントで雨が降らなかったのは初めてだ、しかも風のお陰でテントも濡れてないので撤収が非常に楽に出来た。
朝焼けの雲海に浮かぶ富士山が素晴らしい。
マークスの山なんぞを思い出す。





6:15出発
6:50中白根通過
稜線は相変わらずの横殴りの強風で疲れるが、景色は素晴らしく楽しい稜線漫歩なのだ、間ノ岳手前のケルンを風除けに休憩、今日は稜線歩きが殆どなので強風の中しっかりメシなんぞ食えないと思い行動食のみ、休憩毎にチョットずつ食べて昼食代わりとする。
7:50間ノ岳通過

振り返ると北岳と甲斐駒           

            これから向かう農鳥岳

農鳥小屋でトイレを拝借、此処のトイレはボットン垂れ流しである、しかしそれゆえ匂いがこもっておらず北岳山荘のバイオトイレのようなヒドイ臭いはしない。

西農鳥を9:00に通過            

        10:35農鳥岳到着

さてコレにて白峰三山縦走、3.000m峰5座連続縦走が終わったわけだ、それでは一息ついたら大門沢下降点に行こうではないか!

大門沢下降点はこんな黄色い鉄塔が立っていてカネもついており道迷いの予防にはなっているのだと思う。
当然カネがついているって事はカネを鳴らす人もいる訳でカンカン鳴らしまくってるオバチャンたちがいた、彼女達は北岳山荘のカネも鳴らしまくっていたにきっと違いない。

大門沢下降点から直ぐ下はこんな感じのハイマツ帯を蛇行しながら下る、樹林帯に出ると急坂になり石ががゴロゴロしており木の根が張り出してて歩きにくいことこの上ない、膝と太腿がパンパンだ。
       

13:30大門沢到着
昨日の登りもきつかったが、今日の下りの方がきつかった、この下りハンパじゃなくキツイです。
14:10テント設営後ビールを飲む、ヨモギ沢から引いた水で冷やされたビールは良く冷えていて美味い、美味いので3本も飲んでしまう。
この小屋&テント場は水が使い放題なのも嬉しい、頭洗って、顔洗ってすっきり出来る。

此処大門沢からも富士山は良く見える、今日はガスっててイマイチ見え無かったのがチト残念。
考えてみると、俺が関東出身だからかもしれないけど、富士山ほど「あ!富士山だ」とか「おぉー富士山が見える」とか何かにつけて富士山が見えると喜んでしまうってのはなんでなんだろう?確かに地元自慢の山々は多いし、俺も「おぉ!筑波山」ってのもあるけど、やっぱ富士山って存在感が違うと思うんだよねぇ。
この大門沢は居心地が良い、強風に晒される事無く景色を堪能しつつそれなりに涼しいそんな場所です。
夕食はカレーライス、食後も酒を飲みながらゴロゴロしているうちにいつの間にか就寝。

翌日(3日目)は奈良田発9:40のバスに乗るので4:30起床、テント撤収後5:20出発。
コースタイムだと3:50掛かるので温泉に入る時間も考慮しての出発だ。
大門沢から下は、まるで丹沢にでもいるような低山の山道が続く。

途中こんな吊り橋も。。。     
      
          橋の途中から下を見るとチト怖い

今度はこんな看板が。。。    

     またもや吊り橋です、しかも今度は木製。


 チョット!所々腐ってますがなぁ!

落ちたらハイそれまでよの腐れ木造吊り橋を渡って暫く行くと今度は登山道にあるまじき工事中の看板を発見!
なんだこりゃ?

おぉ!本当に50m先で工事してました。      

結構立派な砂防ダム建設中、こりゃ此処から上の景色はかなり変わっちゃうんだろうな。

ダムの工事屋の建てたらしい休憩小屋には工事の説明やら、登山届けのポストやら、はては下山に疲れた?登山客用に1輪車の無料貸し出しまでしているらしい、背負うよりも載せて押してくださいってさ、誰も使わんよ、余計疲れそうだ。

砂防ダムから下はズゥーット林道歩き      


思いのほか早く8:05に奈良田のバス停に到着したので、そこから徒歩3分の奈良田の里温泉で汗を流すことにした、開店は8:30.
店の前で登山靴からビーサンに履き替え、ザックを縁の下に置き、着替えの入ったビニール袋をぶら下げて戸口で待つ。
今日は木曜、水曜定休のこの温泉、一番風呂はオイラが戴くのだ!
この温泉町営でお値段も500円とリーズナブル、ゆっくりお湯に浸かって汗を流しサッパリしてからバス停へ。

それでも30分は待つことに、此処南アルプスは北アルプスとは違い人も少ないねぇ、別に並ばなくても普通に乗れました、奈良田発9:40のバスは10:50には身延駅に到着、11:34発の甲府行きに乗る。
バスに乗ると直ぐに雨が降りだした、山の上を見上げるとガスってて見えない、きっと雨だろう、色々コースや日程を変えていきながらの山行ではあったが結果的には大正解だった。

一日目 7月31日
06:30 広河原発
09:00 二俣
12:05 肩の小屋
13:05 北岳山頂
14:00 北岳山荘着
二日目 8月1日
06:15 北岳山荘出発
06:50 中白根通過
07:50 間ノ岳通過
08:45 農鳥小屋発
09:50 西農鳥岳通過
10:50 農鳥岳発
11:20 大門沢下降点通過
13:30 大門沢小屋着
三日目 8月2日
05:20 大門沢小屋発
07:20 休憩小屋発
08:05 奈良田バス停着
09:40 身延行きバス発車時刻