か

【カール】
 山腹を丸く抉り取ったような氷河地形の事、短い氷河が殆ど動かずに留まっているような場合に
形成される。

【壁】
 切り立った岩壁の事を言う。

【釜】
 沢では滝壷の事をさす。

【カヤト】
 一面にカヤ(ススキ)が生えている場所。

【枯れ沢、枯れ滝】
 通常は水が流れていない沢や滝だが雨の後は水が有る事が多い。

【ガレ場、ザレ場】
 崩壊地の事。

【からむ】
 尾根をたどらずに山腹を進む事。

【カラミ】
 空身のこと、単独で岩壁に取り付く場合、まず装備品を着けずに岩壁などに取り付きルートを
確保してから、装備品を持ち上げたりする、単純に手ぶらの事を指す場合もある。

【川原】(河原)
 川の両岸の平坦な場所。

【涸沢】
 通常、水の流れていない沢。

【涸滝】(涸棚)
 通常、水の流れていない滝。

【ガリー】
 山の側面を山頂や、山稜に向って延びる急峻な縦溝で、チムニーよりは幅が広い。
(クーロワール、リンネと同義語)

【ガレ】
 山腹が崩壊し崩れた石が不安定に積み重なった急斜面。
 
【カワセミ泳法】
 半分背泳ぎ状態で、片手または両手で岩をつかみながらバタ足で泳ぐ泳法、緩流帯向け。

【カンテ】
 リッジよりも小さい岩の凸角部。

【雉撃ち】
 野糞する事。

【キレット】
 狭く鋭く切り立った稜線上のV字状に切れ込んだ地形の事、漢字では「切戸」「切処」があてられる。
もともとは信州の方言だそうな。
【逆層】
 岩の節理の節目が下向きなもので、ホールドがしにくい。

【草付(くさつき)】
 沢の源頭や流れの側面にある、丈の短い草地。

【窪】
 樋の様に小さな沢、樋状でない小さな沢やルンゼを意味する事もある。

【ー】(くら)
 大岩壁、(倉)とも言う、倉、ーの付いた地名は岩壁があることが多い。
谷川岳の俎板ー(まないたぐら等)

【グリセード】
 雪上を登山靴で滑る高等雪上技術。

【クライミングロープ】
 ザイルと同義語

【クラック】
 岩壁に走る裂け目、チムニーよりは細く、指がやっと入る様なものまでを言う。

【クランポン】
 アイゼンの英語読み。

【クレバス】
 氷河に出来た裂け目、日本では雪渓に出来た裂け目もクレバスと言う。

【クーロワール】
 ガリーと同義語

【ケルン】
 迷い易い尾根や川原等に道標として積まれた石塔で先人たちが親切で作ってくれたもの。

【獣道】(けものみち)
 獣の生活道路

【ゴーロ】
 石がゴロゴロしている場所。

【ゴボウ】
 上から垂らしたロープや鎖などを両手でしっかりつかみ、力任せに登ること。

【ゴルジュ】
 両側の岩壁が狭まった細い谷筋。
廊下と同義語

【コル】
 稜線上の低く窪んだ地形で、そこを横断する山道がある場合は「峠」と呼ぶ、
英語では「サドル」ドイツ語ではザッテル」日本のほかの言い方で「乗越し」「鞍部」「タワ」「タワミ」
「クビレ」などが有り、主に地名として使われている。

【懸垂下降】
 一般的に8環を用いて行い、沢では頻繁に使用する下降技術。

【懸垂氷河】
 急な崖にかかる氷河、その末端は重力により絶えず崩壊している。