平成25年7月6日、7日          1泊2日
小川山 廻り目平エリア


今回は、粉骨師匠とギル、オイラ勝蔵の3人で小川山廻り目平エリアにクライミングにやってきた。
初日は、クラックが苦手なオイラの為に兄岩SUNDAY(5.9)でナチュラルプロテクションをもっと信用しなさい!講習会。
ナッツやカムを掛けてエイド(アブミ)で登る練習、全体重を常にカムかナッツに掛けて登るのでプロテクションの効き具合が分かるというもの。
確かに分かりました、的確に聞かせれば問題なくしっかり効いてくれることが分かりました。
分かったところで、先週登れなかったジョイフルジャム(5.8)へ。

この美しいクラック、しかし、オイラはジャミングが苦手でどうにも登れない、リードで途中まで登るが途中から登れなくなってしまう、コレはナチュプロを信用できないからではなく、マジで自分のジャムが信用出来ないから登れないのだ。

粉骨師匠からアドバイスが、「ジャムは痛い程効くんです、捻って捻って!」
だから手が痛ければ効いてるって事なんだよな、マゾだなマジで。
トップロープで何度か練習し、何とかトップアウト、その後小雨が振り出したのでやめようかと思ったら、急いでまた登れとの指令が。。。
なんとか急いで登れて、なんとなく感覚を掴んだものの、ダメダメな今日を振り返りつつ下っていく。
途中、タジアンW(5.10a)を登ってみろと、師匠とギル。
少し濡れてたが、時間は掛かったが勝蔵オンサイト!

「しまった!上手い酒を飲ませてしまう。。。」とは師匠の独り言。

練習に付き合ってくれた二人に感謝しながら、上手い酒を飲んで宴会した翌日。

目指すは、烏帽子岩左稜線
20ピッチの長い長いルートだ。

西股沢沿いに登っていき、マラ岩を左に見ながら少し歩き樹林帯を左に入っていくと堰堤があるので渡渉、少し登ると取り付きに出る。

1ピッチ目(5.6)、トポには綺麗な岩の汚い溝を登ると書いてあるが、まぁそんな感じ。

今回はトップは粉骨師匠、フォローでギルと勝蔵

2ピッチ目(5.7)のクラックを越え行く、クラックは昨日練習したとはいえ、今日はザックも背負っているから昨日とはチョット感覚が違う。
3ピッチ目(5.6)はダブルクラックを登りバンドを右へ抜ける。

4ピッチ目(5.8)は階段状のクラックを登って岩稜上にでる。

5ピッチ目(5.4)は岩稜歩き
6ピッチ目(5.4)はブッシュ歩き
7ピッチ目(5.5)は右から取り付く
8ピッチ目(5.5)
と、快調に登っていく、素晴らしい景色と高度感、素晴らしい。

9ピッチ目(5.7)チムニー状からカンテ、リングボルト2本あるところでピッチを切る。
10ピッチ目(5.7)縦リスにハーケンが2本打たれた狭いリッジに左側でピッチを切る。
11ピッチ目(5.6)ナイフリッジを登る、途中一旦ぶら下がるようなトラバースがあるのでチョット怖い。

12ピッチ目(5.6) L字に曲がるリッジを登って行く。
歩いていくので風が吹くと少し怖いところもある。
13ピッチ目(5.5)少し下ってリッジを辿りクラック基部へ。
14ピッチ目(5.7)綺麗なハンドサイズのクラック、緊張します、昨日練習したとは言え、落ちる訳には行かない、「ちゃんと登ってくださいよ。」と師匠。。。
手にチョークをたっぷりつけて登る、ハイ、無事登れました。
稜線を30mくらい登ると烏帽子岩本峰頂上へ着く、此処でピッチを切る。
15ピッチ目(5.4)懸垂下降の出来る木まで歩き。

16ピッチ目(懸垂下降)振られに気をつけながらリッジを20m下降する
17ピッチ目(5.5)クラックの走ったリッジを過ぎて、ボロボロのチムニーを登る。

18ピッチ目(懸垂下降)中身がむき出しになったボロい残置ザイルに支点を取り懸垂下降、尻の穴がムズムズしちゃうね、10m下降し、歩いていよいよ最後のボスチャラと対戦なのだ、ワイドクラックとチムニーが待っている、登れるのかオイラ?

19ピッチ目(5.7)ワイドクラック、少し悪いが何とか登れた、更に登ってチムニー基部へ出る。
素晴らしい眺めだ。
20ピッチ目(5.8)チムニー、先ず師匠が空身で登ってから各自のザックを引き上げて、フォローも空身で登る、ザックなんか背負ってたらチムニーは登れないからね。
「危ないから心して登ってください!」と師匠。

ズリズリ、ズリズリとバックアンドフット、ステミング、プッシング、ヒールアンドニー、ヒールアンドトウ、とにかく色々な技術で尺取虫のようにずり上がっていき、最後に身体を捻って外に出ると、丁度いいホールドが待っていてくれる。
しかし、コレで5.8とかって・・・
チムニー好きには簡単なんでしょうなぁコレでも。。。
無事にチムニーを登りきり岩稜上で登攀終了!
非常に面白かった、烏帽子岩左稜線、終始トップをやった粉骨師匠は大変だったと思う、サンキュー粉骨!心から礼を言うぜー!
皆で昼飯をくって下降開始。
登攀開始 07:50
登攀終了 14:50
6時間のロングルートは無事終了したのだった。