平成24年11月3日、4日
廻り目平 小川山エリア クライミング  (1泊2日)



今週も廻り目平 小川山エリアにやって来た、先週のリベンジとでも言うべきか、メンバーはMさん改め粉骨さん、勝蔵の強引な勧誘によって新入塾生にして師範に就任するという異例の新人だ、粉砕骨折って名前からも分かるようにドMだ。
今後は岩壁登攀や雪山を中心に塾生に指導して頂く事になった。
その粉骨、勝蔵、ギルの3人でガマスラブでウォーミングアップ、ガマスラブを2〜3本やったら、今回のマルチピッチのルート、スラブ状岩壁 ガマルート グレード5.9 8ピッチだ。

役に立ってるよ、足の輪ゴム!     


TOPは粉骨さん、フォローがオイラとギル。
1ピッチ目はガマスラブを登る、2ピッチ目(5.9)はルート名ブレイブハートの取り付きから枯れ木にビレイ点を取る、3ピッチ目(5.8)は、コーナー沿いに登る、4ピッチ(5.0)は登山道の様なモノ、5ピッチ目は少しでも面白いコースにしようと、左側5’をリクエスト、(5.9)だが終盤がちょっと難しかった、6ピッチ7ピッチ(5.0)はまたしても登山道の様な平坦なルートを歩く、最後の8ピッチ(5.4)も簡単だが高度感が有るので、すこし恐い、簡単とはいえ慎重に行かねばならない、そして3人とも無事完登、8ピッチの所7ピッチで登ってしまった。



頂上からは垂直に50mの懸垂下降だが、念のため2ピッチに分けて下降した。
先週やったマルチピッチ、エイトマン グレード5.8 2ピッチよりも色々と考えなくてはならないので面白かったなぁ、取り付きに戻りランチタイム。

午後は兄岩 八王子ルート グレード5.9のクラックを登る、クラックはやった事ないでしょうから、是非課題として登りましょうとトップは粉骨さん、難なくクリア、続くギルも苦労しながらもノーテンションでクリア、さて問題はオイラである、クラックなんて登った事がないぞ、ハンドジャムが決まらない、フットジャムは出来るが、ハンドジャムがどうにもこうにもちゃんと効いてくれない、強引にズリズリと登って行くが、何度もテンションをかけてしまう、ズリズリなんとか登ったがこれで5.9とは、いったいグレーティングってなんなんでしょ?
それともハンドジャムが出来れば難しく無いってことなのか、いやはや奥が深いねぇ、もっともっと色々な事を覚えなくちゃならない、課題が残ったが、チョークまみれの破けた手の甲や指の先をみて、ちょっとニヤリとしてしまうオイラだった。

夕飯はNANA'Sに買い出しに行き、寄せ鍋を作る、七輪を持って来たので、焼き鳥とシシャモをアテに酒を飲み、宴会は22時まで続いた、今回は粉骨に対抗して薄いシュラフで寝てみたが、寒くて思う様に寝れなかった、「寒いよちくしょう!」とか「クソーさみーなぁー」とか寝言が聞こえたらしい、いやぁマジで寒かったよ、やはり冬用のシュラフで寝るべきだったな、次回からはそうしよう。



昨夜、オイラたちに登攀を教えろ下さい!と半ば強引に入塾させられた粉骨さんは、しかし引き受けたからには仕込もうと思ってくれたのかどうかは定かではないが、トップをギルに、ビレーヤーをオイラに八幡沢 春の戻り雪 グレード5.7 3ピッチをやらせてくれた。



このコースもスラブで、1ピッチ目は右の終了点の鎖に支点を取る、落石注意!
2ピッチめは立木でビレイ、支点を作ったり、ロープの処理とか時間がかかってるギルを見て、アルパインはスピードが命ですから、速やかに、確実にやって下さいと何故かオイラに言う粉骨さん、3ピッチ目はカムを使い倒れた木の所で支点を取る、頂上まで、もう1ピッチ、最終点のラッペルアンカーで終了、3人とも無事完登!「TOPって大変だなぁー」ってのがギルの感想、そうだろうなぁ、オイラはまだマルチピッチでTOPはやった事はないが、想像はつくよ、大変だってね。

八幡沢 春のもどり雪       

          トムといっしょ

終了点のラッペルアンカーを支点にルートを懸垂下降する、今回のマルチピッチも楽しかったなぁ、少し下った岩場、ルート名 「トムといっしょ」グレード5.10a 「勝蔵さんやってみて、オンサイト譲りますよ」とギル、マジかよ昨日5.9のクラックが登れなかったオイラに10aをオンサイトしてみろってか?先週も5.9までしか登れてないオイラだぜ。
「この10aはお買い得な10aなので大丈夫ですよ」とまた根拠のない大丈夫ですが粉骨さんの口から出て来た、お買い得って事は5.10aの中では簡単な方なのだろう、オブザベーションし、ではやってみますと、中盤は苦労したが
見事マスターオンサイト!

祝オイラ!!!

簡単な5.10aとはいえ5.10aをマスターオンサイトした事には変わりはない、すげー嬉しかったなぁ、その後ギルがフラッシュ、粉骨さんは上に支点を取って隣の5.11bをTOPロープで練習するという。

 どれどれと11b を見に行くと、登れる気がしない、何だこりゃ?痛そうな薄いカチホールドだし、粉骨さんとギルは11bを練習していたが、オイラはとても登れる気がしないのでビレーをしてた、勝蔵さんもやってみなよとギルは言うが、何言ってんだよ、オイラ10aをオンサイトして今大変充実しているんだから、このまま帰るって言ったら、「何を言ってるんですか、このままご満悦で帰れると思ってるんですか?何か課題を残して帰ってもらいますよ、それがMっけ全開のクライマーってもんじゃないっすか。」って、まぁいいじゃねぇーか、今日はご満悦のまま帰らせてよ。
 しかし、まだまだ先は長いなぁ、でも少しは先週よりも上達はしているはず、だってまだクライミング初めて1週間だもんな上等なもんだと思うよ、主観的に見て(笑)そのうち粉骨さんやギルに負担をかけないで登れる様になれればいいんだけどな。

今日はここまで、後は某秘湯で温泉に入ってリフレッシュして帰る、お疲れ様でした。

さて、次回はどこに連れてってくれるのか、非常に楽しみである。