平成24年4月29日   
富士山(須走口)                 前夜発日帰り

GWに突入し富士アザミラインも開通したので、須走口5合目に前夜入りし、車内で仮眠し翌朝5時に出発。
いつもの如く、通行止めの看板はあるが誰も気にしていない、まぁ本当は登山者じゃなく装備が無い人向けの注意勧告なんだろうな。
今年は雪が多いのか歩きやすい、とは言え雪の分だけ枝に近くなっちゃてスキー板が邪魔して木に引っかかりやすいので注意しながら歩かねばならなかった、森を抜けたらシールを貼ってスキーで登っていく。
天気は快晴なので今日は暑くなりそうだ、さてでは果てしない旅に出かけましょう。
6合目手前で斜登高に切り替えはしたがスキーのシールも効くので6合目までは履いて登れる、6合目の小屋でアイゼンに履き替えスキーは担いで登っていく。
やっぱりと言うか、相変わらず距離感がつかめない、単調すぎてコレに比べりゃ丹沢の大倉尾根なんて全然馬鹿尾根なんかじゃないね、それでも数回来てるので後1時間であそこ位までは行けるとか、7合目位までは予測が出来た。
しかぁーし7合目を過ぎて疲れてきたのか、登るペースが落ちてきた、今回は適当なところにスキーをデポし、頂上を踏んでから戻ってこようと思っているので(頂上から滑る自信がない為)どこら辺に置くかというか、どこら辺の斜度&雪の具合なら大丈夫かを様子見ながら登っていく、中々ペースが上がらず、この調子だと昼までには頂上には着きそうも無い、此処らへんがいい所かな?と本7合目でスキーをデポ、ここからは殆ど空身と言って良いような小さなザックだけだ。
8合目を過ぎると更にペースダウン、他の登ってる人にドンドン置いてゆかれる、何度も立ち止まりながら進んでいく、休憩の回数は多くなりどうにもこうにも脚が上がっていかない、アレレ体力が落ちてるのか?オイラよりも年寄りだって登ってるのに情けなぇーなぁと思いながら蟻の歩で登っていくと目の前に新品のカジタックスのアイゼンが片方だけ落ちていた、手に取り上を見上げるとペコっとお辞儀する若者が座り込んでいる、「今もって行くよチョット時間掛かるかも知れないけど待っててぇ」と言うと、何で今までこの動きが出来なかったのかと言うくらいにサッサカ脚が上がるではないか!身体の動きはモチベーションに左右されるからなのか???
アイゼンは仲間が途中まで取りに来て受け渡したが、このペースは崩したくないのでそのままドンドン高度を稼いでいく、一体なんだったんだろう今までの体たらくは、ドンドン他の人を抜いていく、殆ど休憩することも無く頂上直下を一気に登って頂上到着!
頂上直下でスプリットボードにクトー着けて頂上まで登って来た人と話をした、「何も考えず頂上まで着ちゃったけど、こんなにカリカリなんですね、どうしよう?」と彼は言う、どうせ上手い人なんだろうけど。。。
「オイラはヘタクソなので途中でデポして来たんです」と言った。
しかし、クトーで頂上まで登れちゃうモンなんだね。
今回は酸素不足的な感じは一切しなかった、この高度を身体が覚えているんだろうな。
浅間神社の建物を風除けに飯を食い、そして火口見物
さて下りるとしましょうか、頂上直下は凍っているので慎重に下りてく、斜度的には頂上からでも滑れると思うけど、この凍っているのが怖い。
9合目を少し過ぎた辺りから歩くのも面倒なのでシリセードで下りていく、シリセードしてきた感じでは9合目位か、八合半辺りからならオイラの腕前でも十分に滑れたな、今までビビリミッターが強力に効きすぎていた様だ、ノルディックアドベンチャーの限界は自分で決めるという言葉どおり自分でこの辺で止めとこうと思っていたのがだいぶ低かったな。

こんなにシリセードしてきちゃった

それでもあとこんなに滑れるのだ。
駐車場まで雪が繋がってそうな感じなので、駐車場目指して滑っていく、だだっ広い間違いなく日本一でかい一枚バーン、気持ちいい、すんごく気持ちいい脚がパンパンなので途中休みながら滑っていく。
下のほうは沢沿いに雪を拾っていけば駐車場まで行けるっぽいので、様子を見ながら滑って行った、振り返ると結構長い距離滑って来たもんだねぇ、しかし滑るのはあっという間と言うのも事実。
須走口駐車場出発 05:00
樹林帯突破シール登高開始 06:30
6合目アイゼン装着 07:50
本7合目、スキーデポ地点 10:23
頂上到着 13:08
頂上出発 13:23
本7合目、スキーデポ地点 14:10
須走口駐車場到着 14:58
駐車場まで繋がってるらしいが、どうにも最後の方は無理やり感が溢れ捲くってて、皆様苦労しながらのツリースキーをしている模様、それでもどうにかこうにか駐車場まで履いたまま滑ってこれたし、砂利を踏むこともなかった、砂混じりの場所は先人が着けた白くなったシュプールを拾えば問題なかったし、今回は新たな発見も多かったので大変収穫ある山行になった。
何事も経験だね。

GPS軌跡、今回は青