平成23年2月5日、6日           1泊2日
 
八ヶ岳 硫黄岳 (2,760m)


 今回は、勝蔵とコバの二人で八ヶ岳にやってきました、都内を早朝に出て、美濃戸口に着いたのが8:30、駐車料金を払っていざ出発、一日目の今日は美濃戸から赤岳鉱泉を経て行者小屋でテン泊の予定、美濃戸口から美濃戸までは完全に車道でこの時期四駆で冬タイヤじゃなけりゃ美濃戸まで上がれない様な事が書いてあったので美濃戸口に駐車してきたのだが、オイラのFFWD冬タイヤでも十分登ってこれたと思ったね、雪も完全に圧雪されてたしね、もっとも美濃戸口の駐車料金は1日500円、美濃戸は1日1,000円、往復時間でプラス1,000円を安いと見るか、高いと見るかは荷物の量にも因るが、これるならオイラは車で着ちゃうね。






 美濃戸の美濃戸山荘にカワイイ車型のストーブがある、此処の無料休憩所で一服、美濃戸から堰堤広場までもまたもや林道歩き、堰堤広場から先がやっと山道というか登山道になる、冬のテン泊装備なのでザックは非常に重い、故に体力の無いコバのペースが段々落ちてくる、赤岳鉱泉に到着する頃には完全にバテてて、コバ自身は「大丈夫です、行けます」とは言ってるが、今日のテン泊予定地の行者小屋に着くのは結構時間が掛かってしまいそうな気がしたので、本来予定していた行者小屋から地蔵の頭経由で赤岳、阿弥陀岳ってのは中止し、プランBに変更することにした、プランBとは赤岳鉱泉にテン泊し、本日はテント設営後に中山尾根展望台まで往復し、明日硫黄岳に登りテント撤収後下山というのがプランB


ってことで早速小屋で受付を済まし、テン泊代2,000円を払い、設営場所を探しているとコバが「なんか生き物がいます」と言うので見てみると結構な至近距離に若いカモシカが頭コッチを見ていたので、コイツらの写真を撮ろうとコバが近づき小枝を折ってしまい、ポキッ!!!って音で逃げ行ってしまった、設営場所を決めて雪を踏み固めスコップで均してテント設営、シュラフやら出して一息ついたら中山尾根展望台までハイキング





 中山尾根展望台に到着、絶景の展望台から行者小屋をみたコバは「やっぱり、行けませんでした」と認めた。

 テントに戻り、酒を飲みながらアイスキャンディー(通称:鼻水)を見ながら、この鼻水さえ無けりゃあ赤岳と阿弥陀岳が観えるのになぁ邪魔だなぁと思いながら登る方たちに目をやっていると小屋の人が「興味があるならやってごらんよ、2,000円で道具も貸してあげるよ」と言うので、まさか邪魔だと思ってたとも言えず、「酒飲んじゃったから出来ないよ」と言うと、「じゃぁ明日やってみれば?」とかなりなれなれしく かなりフレンドリーに話し掛けてくるので「気が向いたらね」となれなれしくフレンドリーに答えておいた。




 受付時に小屋の中のタンクの水は使い放題、小屋横の休憩所も自炊で使っていいと言われていたので、ありがたく使わせてもらう、なんたって1〜2人用のテントなもんで、実際に2人でテントで飯作ったりするとマジで狭いからなぁ、いやぁ幕営料一人一泊1,000円は北アルプスや南アルプスの山小屋に比べると高いような気がしたが、水使い放題と風の当たらない炊事場所を確保してくれるなら高くないなこりゃ、当初の予定では行者小屋のテン場で雪を溶かして水作りからしなきゃならなかっただもんね。

 晩飯は毎度おなじみキムチチゲ、酒はアルコール度数と重さのバランスのいいウィスキー、コイツをお湯で割って身体を温める、シメはアルファ米を残り汁に投入しオジヤに、飯を食ってる間にも汲んできた水はどんどん凍っていく。


テントに戻る前にトイレに行くと「ウォォォォォォォォォォォ!!!!」と言いながら凍りついたトイレの扉を必死に開けようとしている人が居たので手を貸して一緒に扉を開けると余程切羽詰っていたのかお礼を言いながら素早く個室に駆け込んで行く人が居た、確かに力もそんなに入れられないし大変だよねぇ、テントに戻って少し飲んだらハイ就寝、外気温−17度テントの中は−1−2度ってところ。




 翌朝は時起床するもコバが起きずに仕方なく時起床、飯食ったりなんだかんだで7:40出発、赤岳鉱泉小屋の真ん前から伸びる硫黄岳方面の登山道を登る、最初影っていた路も阿弥陀岳から登った朝日で明るく照らされ始めた、今日は暖かくなりそうだ、赤岩の頭までくれば頂上はもうすぐだ。











 硫黄岳の爆裂火口跡を見物、頂上からは南アルプス、北アルプスの山々が綺麗に見える、風はそれほど強くなく快適、さて下りである、シリセードのトレースが所々で見かけたので、シリセード出来るところはトレースを快適にシリセードで下る、此処もシリセードの跡がある、此処にもトレースがとかやってたら、どうやら獣のトレースを下ってしまったらしく、途中でトレースを見失う。
 ありゃりゃ!さてどうすっか?セオリー通りなら登り返すのが一番だが、コバが登れませんと来たもんだ、んじゃぁ右に行けば登山道に出るから登りではない横方向のラッセルで登山道に出る作戦にした、コバにラッセルを教えるのにもいい機会だポジティブに考えGPS見ながらラッセルしていく、登山道が見えてきたところでコバに先頭交代、しかしこんなラッセルするならカンジキをテントに置いてくるんじゃなかったなぁ。。。

 無事登山道に出て振り向くと、遥か遠くに人影が。。。ヤベ誰かオイラたちの後を着いてきちゃったみたいだ、なんかすいません。


 赤岳鉱泉のテントに戻り、昼飯を食ったらテント撤収、一路美濃戸口を目指す、雪のテン泊は装備重量も増すのでコバには体力的にきつかったのだろう、相当へばっていた。

 雪山のテン泊山行はコバがやりたいと言い出したので連れてきたが、鍛えなおしてから出て来いや!と言った感じだった、八ヶ岳は初めてやってきたのだが、なかなか良い感じの山々だったなぁ、また来よう!


一日目

二日目
美濃戸口出発 08:45
赤岳鉱泉出発 06:00
美濃戸 09:50
赤岩の頭 09:00
堰堤広場着 11:00
硫黄岳山頂着 09:40
堰堤広場発 11:10
硫黄岳山頂発 09:50
赤岳鉱泉着 12:10
赤岳鉱泉着 12:05
テント設営後出発 13:50
赤岳鉱泉発 13:15
中山尾根展望台着 14:30
堰堤堀場 13:50
同上発 14:55
美濃戸 14:30
赤岳鉱泉着 14:55
美濃戸口着 15:20