平成20年9月24日
笛吹川流域 久渡沢水系 ナメラ沢


今回は急な平日休みってこともあり、塾生の皆には何も言わずにやってきたのが此処笛吹川流域久渡沢水系ナメラ沢なのだ!
11ヶ月前も此処を通った、ナメラ沢に行こうと思って、間違えて峠沢を登ってしまった時のことだ。
今回は前回の反省点も踏まえ雁坂トンネル前の駐車場に車を停め出発、

雁坂トンネルの駐車場に停めたとはいえ、こんな舗装された道を30分も歩かなければならない、まぁ仕方が無いことなんだけどね、なので今回も普通の靴でアプローチ等を行い、沢のときだけ沢靴を履く寸法だ。

これだよ、この看板に去年はだまされたのさ、この看板に嘘は無いけど、明らかに説明不足だな。
この看板の下の踏み跡を辿っただけじゃナメラ沢には着かないよ!

看板下の踏み跡を辿り峠沢へ、そこから下流に少し歩くとナメラ沢出合に着く、上流に向かって二俣を左に行くのがナメラ沢。

流石はナメラ沢。
いきなりのナメ床、いやぁ綺麗だね。
小さなナメ滝を数箇所過ぎると2条5mの滝に出る。

2条5mの滝はどこからでも直登可能な感じ、真夏ならシャワークライムも楽しめるだろうが、今回は水流をちょっと外したところを直登した。

2条5mの滝を過ぎるとしばらくはゴーロ歩きとなり、しばらく行くと1:1比率の中ノ沢出合になる、ナメラ沢は左に行く。
中ノ沢出合を過ぎるとナメが続くいわゆるナメ天国、ナメパラの始まりだ。

釜をもった2mのナメ滝、落ちても笑える程度だとガイドブックにゃ書いてあるが笑ってくれる相手のいない単独行、笑いが取れないなら落ちはしないのだ。

続く10×20mの綺麗なナメ滝、これは流石に落ちると笑えないのでフエルト底の沢靴のフリクションを最大に生かしながら慎重に慎重に登っていく、とはいえツルツルなので気を抜くと滑る、ナメの中の多少の凹凸を拾い足を乗せていく。
このナメ滝を過ぎると30mのナメ床、更に10mのナメ滝と続きインゼルに出る。

しかぁーし、今回倒木が多くインゼルの中はこんな感じ、結構歩きにくかった、インゼルを過ぎるとゴーロ、50mのナメ床(此処も倒木多し)、インゼル、60mナメ床と続く、二俣を過ぎると水量はぐっと減るがナメは健在でたまに倒木に邪魔されながらも気持ちの良い遡上が楽しめる。

8mのナメ滝、60mのナメ床を過ぎると奥の二俣、此処を左に行きしばらく行くとついに水が涸れる。

さぁ此処からがこの沢のもう一つの顔である地獄のツメが始まるのだ、まぁ最初は普通にゴーロを詰めて行き良い感じのところで尾根に取り付く、取り付いてからが地獄の始まり始まりぃー。
針葉樹林帯の急登をえっちらおっちら登るのだが、結構きつい。
更に植樹された木々じゃないために生い茂りっぷりがかなりワイルドで手ごわいのだ。





ツメ初めて50分もしただろうか、急にこんな露出した岩石群に飛び出した、岩石群の上は歩きやすかったが、岩石群の切れたあたりからまた樹林帯に入っていくのが大変だった、そこから10分ほどのアルバイトで稜線到着、とおもったらドンズバで破風山頂上でした。

良く見ると、破風山、破不山、西破風山、と3つの表記がある、まぁどれでもいいけどどれか一個にすれば。
破風山で昼食を摂る、食事中に一人の登山者が行過ぎた(今回出会った唯一の人間)。

飯喰ったら出発、下山ルートは雁坂峠経由で雁坂トンネル前駐車場だ。
20分ほどで東破風山通過、途中立ち枯れの林の中を歩く、なんでしょか?この枯れっぷりは?





雁坂嶺を過ぎ見えてきました雁坂峠、日本三大峠の一つにも数えられる有名な峠?
(こんなもん言ったもん勝ちのような気もするが)

雁坂峠を過ぎて、後は以前通った道を同じように下るだけ。

11ヶ月前に遡上した峠沢とクツキリ沢出合を過ぎ、地獄のツメで疲れた足で雁坂トンネルをめざし歩いていく。
雁坂トンネル前の駐車場に停める際は、料金所向かって右側に停めたほうがより歩かなくてすみます。



     このナメラ沢、本当にナメ天国、ただし地獄のツメと揶揄されるツメはかなりキツイです。

雁坂トンネル発 07:54
ナメラ沢看板 08:38
ナメラ沢入渓 08:58
2条5mの滝 09:08
10×20mナメ滝 09:38
水涸れる 11:17
頂上直下の岩石帯 12:39
破風山 12:48
雁坂峠 14:40
雁坂トンネル着 16:20