平成18年7月15日  水無川水系 新茅ノ沢


久しぶりの沢である、去年なんぞは一回しか行ってなかったが今年もやたらと暑そうなので、去年よりは回数は増えそうな気がする、前回、前々回とこの沢の入渓地点は橋からの懸垂下降で始まったのだが、ヤマブシに橋の手前にもっと簡単に下りられる踏み跡が有るのに何やってんの?といわれたのを思い出し、橋の手前を探すとちゃんとした踏み後を発見!確かに実に簡単に沢床に到着、鬱蒼とした暗い沢を9:25に遡行を開始する、と直ぐに出発の準備をしてる単独行者に遭遇、挨拶する、今回はこの方以外には沢では人をみませんでした。

橋をくぐって、最初のF1
ここは右岸のリッジを直登する、久しぶりの水飛沫に打たれ気持ち良い、ここの沢は大滝以外は簡単に直登が出来るのでマズは久々の足慣らしとしては最適かと思いやってきたのだが、以前にもまして崩落が進んでおり全体にこじんまりしてしまった感が否めないのが今回の正直な感想だった。
F2は完全シャワークライムとなり全身ずぶ濡れのマイナスイオンに塗れながらの懐かしい感じを思い出す。
サクサク小滝を越えて行くと大滝に到着。
大滝は直登するなら右側から登れるが、一人だし、足場が悪いので右岸から巻く。

しっかりとした巻き道から再度沢床に到着、ここからはナメと小滝の連続である、先日丹沢はドシャブリの夕立に見舞われたらしいので水量を期待してきたのだが、以外にも普段どおりって感じで夕立程度では水量に違いは出にくいのかと思いながら遡行を続ける。


Fいくつか覚えていないが、ここも以前来たときよりは、滝が埋まっているような印象を受けた。
      
  F8はこんなに埋まっていて、もはや滝とは呼べなくなっていた。

中流域の伏流帯     
       
しばらく行くと、水復活!
水がないと一気に暑くなるね、こりゃ。

F10、埋まってます。    
       
段々開けてきて、陽が差し込み美しい渓相になってくる。

ここらでまたもやシャワークライムでクールダウンし更に進む。
         
     CS、ここは前回同様左岸を巻く。

巻くと、もう水は一滴もありません、ここからは崩れそうな源頭部を詰めていくのみ、非常に足場が崩れやすいので慎重に詰めていく。

      
11:00烏尾山到着!
時間的に昼飯時には早いせいか、人気はそんなに無い、ソソクサとビールを飲みメシを食う、頂上付近はトンボの群れが多かった、やっぱ山は季節が早いのぉ。

11:25出発、塔の岳を振り返るとかなりガスっている、今日もこっちは夕立がくるんだろうな。
烏尾山から戸川方面に下山開始。

昼尚暗い人気の無い下山道を下っていく。
       
途中、木にペンキで矢印&トラロープがあった、此処で曲がらないとそのまま真っ直ぐ尾根伝いに行ってしまう人が多いのだろう、以前マンモスと真っ直ぐ行ってしまった俺が言うんだから間違いない、もっとも真っ直ぐ行ったところで、車を停めた場所にドンズバで出られないってだけなんだけどね。

で、ドンズバでクルマにでる、時間は山頂より50分。
数個の滝が埋まっており、以前ほど遡行魅力は感じないってのが今回の印象だった、土曜にも関わらず遡行している人に一人しか出会わなかったのもそんな要因があるのかもしれない、お陰で静かな沢旅ではあった。