平成17年03月05日
丹沢前衛 仏果山(747m) 日帰り
確かに低山ではある。 しかし山のスペックは数字では表せないものがある。 下山塾入塾後、塾長やましら様にはいろいろな山野に連れて行ってもらった。 |
|
しかしある時期だけ、単独で出かけていたことがある。ほんのわずかな時期ではあったが。 仏果山はそのあいだに行った山の一つだ。2年ほど前になるか。 あの時は経ガ岳と高取山もセットだった。なにしろ歩きたかった。足下を見つめ、ただひたすら歩いている間は、何も考えずに、何も振り返らずにすんだ。 |
|
本日は塾長&師範の二人。ましら様は仕事で来れなかった。 まあ、ましら様の都合が付いていたら仏果山なんて選んでないと思うし、そしたら遠慮深いことで勇名な塾長は、駅長よろしく見送りに徹する訳であり、三人揃うことなんてありえないなあと思う訳であり・・・。 |
|
とはいえ我ら下山塾、ましら様の遺志を胸に抱き、雪が付いた厳冬期の山塊を前に臆することなどあり得ないのである。 下界のペミカン、朝マックを車中で済ませ、宮ヶ瀬湖に到着は11:45 。余裕なり。 あり得ないナリ。 |
|
前日までの積雪が、本日の好天により滝のように融け始めている。 樹林帯では雨のように雫が落ち、ゴアではじける。 さすが塾長、振り返らずともオレの体を気遣い、ペースを落とし始めた。さすが塾長、相づちは体力の消耗とオレを気遣い、自ら話さなくなった。さすが塾長、たびたび足を止めては周りの景色を見やり、自然への感謝の意を表すのだった。 さすが塾長、 さすが塾長・・・。 |
|
そうこうしていると、山頂と高取山への分岐に到着。高取方面に歩き始めた俺を、塾長は軽く諌める。『順序ってものがあるんだよ』 当然受け止め、おとなしく仏果山に向かう。山頂方向を見やれば目印の物見櫓が。 |
|
平野を眺めつつ、塾長節が三増の合戦場を語る。 最後の急登を超えればすぐに山頂、13:30 。 |
|
ここも雪がびっしり。山頂と言ってもそこに10m以上の鉄塔が見晴し台としてある以上、それも上らなければ。残念ながらガスっていて眺望はあまり良くない。加え、午前中は暑いくらいだった日差しも、今や境界のわからぬグレー一色に。 | |
さてそんな中、恒例のビアーで乾杯。雪で覆われたベンチに座れるはずもなく、唯一の乾いた所に御大を座らせ、オレは立ち飲み。 体が冷えて足踏みしながら、なんてどこも同じだな、雪山の醍醐味。出発を急かすオレを尻目に余裕の塾長。だって2時半ッスよ! |
|
下りはさすがに下山塾。塾長の舌も軽やかだ。「オレもそろそろ復活かな!」 って、高取山分岐点で迷うことなく下りコースな人物の仰るセリフは一味違う。 | |
3:30 宮ヶ瀬湖到着。腹も減ったし、ごっついラーメンでも食いに行きますか!おつかれでした! |
文章&写真 下山塾師範(ケン)