今回は、下山塾の新入塾生を連れて、丹沢は四十八瀬川水系小草平ノ沢に行って来ました。 県立登山訓練所の近くに車を停め、本来ならば林道を歩いて二俣まで歩くのだが、どうせだからと河原に降り、そこから遡行を開始することにする、暫く行くと正にウォータースライダーの様な滝に出くわすのだが、取り付けずに巻く事に! しかし、この巻きで中々新人モンブランがついて来ない、まぁ初めてだし、要領を覚えるまで中々高巻きってのも難しいので、気長に待つことにする。 モンブランは非常に恐がっていたが、緩斜面のヘツリで失敗して滑っても、まっ逆様に落ちていくわけではないので、距離は近めで手を貸さずに声を掛けて何とかクリア! 此処、小草平ノ沢は、沢登り初体験者に最適な非常にコンパクトな沢なのだ。 |
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まだ二俣の手前のゴルジュで泳ぐモンブラン。 |
ハイ!此処が小草平ノ沢のF1でゴザイマス、此処は水流右手を登ります、ホールドはたくさん有るのですが、崩れていたり、苔むしていたりと、中々油断は出来ません。 |
3段12メートルの滝 |
そうそう、言い忘れてましたが、新人モンブランは高所恐怖症です、マンモス西も高所恐怖症でしたが、モンブランの方が、より顕著にその症状が診られます、しかし己と戦いながらモンブランは遡行するのであった。 (なるべく下は見ないようにね) |
ゴーロ歩きをし、4メートルの滝を越すと、三条3メートルの滝に出くわす、此処は中央の流れと左岸の流れの両方を使ってシャワークライミングする。 「先に行ってみろよ」の声に、「次は行きますんで此処はお先にどうぞ」とモンブラン。 |
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馴れて来たのか、連続する小滝を果敢にもチャレンジするモンブラン。 此処、小草平ノ沢は全ての滝が直登可能な簡単な沢で、ちょうどモンブランにゃぁ持って来いの沢なのだ。 |
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さぁあさ!モンブランも調子が出てきましたよ! とは言え、多少危なげな登り方をしてしまうのは、高所恐怖症のせいか?恐がって岩に張り付いてしまうので、次の一歩が見出せないばかりか、折角のホールドがあるのに、草鞋や体のフリクションに頼って登ってしまう傾向が見られたので、指摘するも、中々難しいみたいで、モンブランの中で静かな戦いが繰り広げられているのであった。 |
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4mのチョクストーン滝 此処は、左壁を登り、途中で落ち口にトラバースしなくてはならない。 しかし、このトラバース(へつり)が、高所恐怖症の人々には恐怖の対象になるようで、途中まで登り、トラバースが出来ずにセミに変身したモンブラン! この後、自分に呪文を掛け「恐くない!高くない!大丈夫!・・・・・・・・」まるで真言を唱える修験道者の如く、自分との戦いに勝利したモンブラン。 |
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此処が、小草平ノ沢の核心部7mの滝、左岸を登るのだが、結構コケでホールドが滑るのでイヤラシイ感じだ、先に登り此処は流石にザイル無しでは心配なので、モンブランにザイルを出す。 途中のイヤラシイ場所で、モンブランも立ち往生、またもやセミに変身する、このままでは本当に往生しそうなので、立ち木にザイルを巻きつけ強引にひっぱり上げ、何とかクリア! CSに続きへこむ、モンブラン。 |
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その後は、 小滝や二段4mの滝が続く。 |
いつしか、樹林帯に水流が消えていくと尾根道に出る、左に5分も歩かないうちに堀山の家に着き、ビールとチュウハイで乾杯! |
下山ルートは、枝尾根を降りて二俣へ出るルート、二俣まで45分、訓練場まで1時間ってところだ、次は何処に連れて行こうかねぇ