平成15年8月10日
丹沢 水無川水系 新茅ノ沢 (日帰り)


今週もやってまいりました、新茅ノ沢!
本当は小川谷廊下及びセドの沢左股を泊まりで2本やろうと思っていたのだが、台風のお蔭で断念!台風一過日帰りで1本セドの沢でもやるか?と意気込んで戸沢林道に乗り込んでみると、「オォーマイッガッ!」林道が川のようになっているじゃぁあーりませんか!大丈夫かなぁ?っと戸沢山荘前の河原まで行ってみると、工事関係のオッサンが戸沢山荘前で通せんぼしてて「車両進入禁止!」とばかりにい厳しい顔でバッテンマークを胸の前に出すジェスチャーでこちらを睨んでいる、仕方が無い、チョイト引き返して新茅荘前の広場に駐車し、歩くのが面倒くさいし、セドの沢は遡行した事が無いので大増水の今日は止めといたほうが無難だろうと、慎重派のオイラ達は新茅ノ沢を2週連続して遡行する事になったのである。

 で、今回は下山塾沢派全員集合かと思いきや、塾長は仕事の都合で夕方には戻らなくてはならないのでパス、師範は先週の新茅ノ沢遡行で風邪をこじらせパス、結局マンモス西とオイラ(塾頭)の二人旅なのであった。
 新茅ノ沢F1、台風直後の為いつもより多めに水を流しております。
 そんじゃぁ登りますか?とオイラが先週も使ったホールドを掴んだ途端にボロッと頭大のホールドが取れて足元にドボンっと落ちた。
ンーンンンン幸先が悪い、此処は台風直後だけに慎重に行かねばと気を引き締める。
 しかし、思っていた通り水量が多いですな、同じ沢でも水量の違いでこんなにも渓相が違うものなのかと思いながら慎重に遡行していく。
 マンモスは新茅ノ沢は初めてで、前回遡行した奥多摩は水根沢谷遡行で自分の技量に納得いかなかったらしく(本人曰くヘナチョコだったらしい)もっと果敢に攻めたいと勢い勇んでの遡行だ。
 は〜い、F2で〜す、やっぱ水量が多いねぇ!
今日は何処を登ってもシャワークライミングになることを覚悟しなくては…

 でも暑いから気持ち良いし、ずぶ濡れで行きましょう。
 しか〜し、濡れるのは良いが、ホールドが水流で全然見えないのには閉口した、手探りでホールドを探しながら進む。
 マンモスもだいぶ沢に慣れてきたようで、あまり恐がらなくなりました、実はマンモスは高所恐怖症なのです、故にヘツリが苦手で懸垂下降も苦手なのだが、なにやら克服しつつある様子。

 沢は高所恐怖症を治す場になるのでは?
 やっぱ写真だと、高度感が出しにくいねぇ、これじゃぁ普通に立って上見てるってだけの写真だもんなぁ。
いやぁ写真は難しい。
 先週のノーマル状態と今日のアブノーマル状態ではやはり水量が多いアブノーマル状態の方が面白い!
先週は何処からでも登れたこの滝も色々考えて登らなくてはならない。
 此処も先週はチョロチョロしか流れてなかったのに、今日はちゃんと滝になってます、オモシレー、今日もし小川谷廊下に行っていたら流されちゃうだろうなぁ、新茅で良かった、良かった。

 女性特有の体の柔らかさを生かして、身長低さ(手足の短さ)をカバーしながら登るマンモス西。
 3段10メートルの滝、此処から先は陽の光も入り明るく開けた渓相になりんす。

 水流の中を登って行く、これまでの遡行で先週は伏流水だった処も、今日は水が流れていたが、此処から先はどうだろうか?
 沢をやってる方々で眼鏡使用者はどうしてるんだろう?
 シャワークライムをやるたびに眼鏡が曇り、ホールドが見えなくなったり、何時までも目の前に水滴が在って前が見づらくなったりと良いことまるでなし。
 なんか良い方法教えてくださ〜い。
 流れも大分細くなってまいりました、台風一過の今日、33度を越える暑さの中、沢にいると全然暑く無い、しかし、もうすぐ水が無くなってしまう、そしたら暑くなる嫌だ、どうしよう、と毎回思う。
 あれ?無くならねぇな、何処まで無くならないんだろう?と登ってみると、この上のCSで水は無くなっておりました。南無〜

 仕方なく登っていく、此処から先は面白くねぇんだよなぁ〜っ。

 しか〜し、初めて沢の源頭(最初の一滴)を観たマンモス西は感激し、暫く放心、良かった良かった。
 で、無事、烏尾山到着、オイラはチュウハイ、マンモスは振って飲むカクテル(女子供の飲み物)なんぞで乾杯。

 飯を喰うのに箸を忘れたマンモスは枯れ枝を箸にラーメンを啜り何故か満足げな様子。

 増水時は普段水量が少ない沢で遡行経験が有る沢を選んで遡行すると面白い。