平成15年3月30日 
谷川岳(1,977m)   前夜発日帰り

 今回は群馬県は谷川岳に師範とオイラ(ましらの勝蔵)の二人で行ってきました。
 折りしも暖かな日が続いたせいで、雪が融解し雪崩の危険が有るという事で、西黒尾根からの入山は禁止!一の倉岳も登山禁止という、お触れが出発日の夕方に出た!
 きっと羅漢の様な屈強な山男達が見張っていて、無理に入ろうとすると罰金でも強要するのだろうと思い、取り合えず土合まで行ってみて、ダメだったら天神尾根から登り、それもダメなら谷川岳は止めて白毛門に登ろうと土合に行ってみる、案の定西黒尾根は入山禁止らしいので明日は天神尾根から行ってみよう、だめならその時考えよう!っと酒盛りをはじめる。
 天神平のロープウェイ案内所で一夜を明かす。
一夜明けて日曜日、天神尾根から行けそうなので天神平スキー場のロープウェイで片道切符を1,000円にて購入、乗車する、ロープウェイを降りてアイゼンを装着し一路谷川岳トマの耳を目指す、スキー場のゲレンデにアイゼン&ピッケル野郎は本当に似合わない、早く、早くゲレンデの外に出なくては…ほんの少しの歩きでゲレンデの外に脱出!早くロープウェイやリフトが見えないところまで行きたいもんだ。
 目指すは、ひとまずトマノ耳、谷川岳は双耳峰の山で「耳二つ」とも呼ばれ、トマノ耳とオキノ耳の二つが丁度猫の耳のようになっている山なのだ、山スキーを担いだ人達が結構登っていく、と言うよりもスキーを担がないで登っているのはもしかしてオイラ達ぐらいなのでは・・・やばくなったら途中で引き返す事を第一条件で登っていく、師範が危険と感じたら今日はそこで終了!(俺が危険と感じても終了だよ)
 サクサク登っていくと頂上が見えて来ましたよ、もうすぐでもうすぐで、肩の小屋に着くはずなのだが中々着かない、結構登りますなぁ、疲れて来たじぇー。
 肩の小屋の近くにある指導標に海老の尻尾がびっしり付いていまっせ!「エビノシッポ」ってのは粉雪や空気中の氷が木の枝や岩等にぶつかって付着し、育っていったものです。
 それにしても育ちすぎ!海老にしては沢山居過ぎ。
  




  



さて、トマノ耳に到着後、まだ行けそうな感じなのでオキノ耳に行く事に決定した訳だが、上の写真でもわかるように雪庇が今にも崩れそうな位育っており、何時雪崩が起きてもおかしくない状態なので、稜線よりかなり左側にルートを取る事にする、ピッケルで滑落した時の対処をイメージしながら慎重にトラバースしていく、途中鳥居があって、この鳥居も海老の尻尾が増殖しており少し気持ち悪い感じがしたので、エビノシッポ退治をしていると、師範に小学生みたいだと言われてしまった、年下の癖に!キィー!!!


オキノ耳到着!早速ビールで乾杯、食事に移る、出発したのが7時過ぎでオキノ耳に12時に到着、やはり夏に来た時より大分時間が掛かっている、トマノ耳〜オキノ耳間で1時間も掛かっているのだ、恐るべし雪山。
 昼食を終えて師範が小用を足そうと、場所を探しに行くと突然「あ”〜」と言う声が!振り向くと半身雪に埋まった師範の姿が!

「オイ!大丈夫か?」と駆け寄るとオイラの脚も雪にズッポリ!危うく師範の足をアイゼンで踏み抜くところだった、自力で脱出後、師範を引っ張り上げると人型に雪に穴が空いていた。
さて、そろそろ曇ってきたし時間も1時になったので、
下山しましょうか!っと言う事で下山開始!
帰りも慎重に慎重を重ねてトラバースしてゆく。
 肩の小屋前で、アイゼンを外し、グリセード&シリセード&ハラセードで降りてゆく、流石に早い!早いし面白い!ついでに滑落停止の練習にもなるし一石二鳥以上なのである。
写真を良く見てもらえるとわかると思うのだが、雪崩の後や、雪崩のなる寸前の雪の状態がわかると思います、今年はそんなに寒くなかったから、雪が溶解するのが例年より早かったんだろうなぁ。
 で、天神平のゲレンデに到着!ゲレンデでもシリセードで滑っていきます、周りにはボーダー達が不思議そうな目でオイラ達を見ているが、人の目を気にしていたのでは人生楽しめないのだよ、オォリャ〜と滑る滑る。


 ゲレンデじゃないところも滑る、緩斜面ではシリセードが出来ないので、急斜面を選んで(ゲレンデの外の立ち入り禁止区域)滑る滑る、今回は滑落停止の訓練と言うよりも正に実践でした、今シーズンはもう谷川岳は(雪山としての)無理でしょう、ギリギリセーフの良い機会に登れて良かった、良かった。
 全身びしょ濡れになりながら、4時半に無事下山成功!今回もまた充実した山行でした。