平成十四年十二月五日
丹沢 カンスコロバシ沢


 今回は、前に塾長と行って塾長のGTホーキンスが欠陥商品なのか、はたまたGTホーキンスが
駄目な靴の代名詞なのかは知らないが、そのボロホーキンスのお陰で断念したカンスコロバシ沢に
行ってまいりました。

 ヤビツ峠に車を停め、門戸口方面に沢沿いに歩いていく、
此処は殆ど歩かれていない為か、藪漕ぎをしなくちゃならない処が何箇所かあった、25分位で青山荘に出る、そこからは車道を歩き10分位で入渓点の常世橋に到着!

 が!しかし!柵が張り巡らされていて入渓出来ない!
常世橋の隣には諸戸山林事務所があるし、反対側にはBOSCOという名のキャンプ場が・・・人が居ないのを見計らって素早く入渓する、入っちまえばこっちのもの、苔むした川原を歩いていく。
 途中で見かけた、この植物は一体なんざんしょ?
相変わらず植物に疎いオイラなのだ。
 このカンスコロバシ沢(どんな字を書くんだろう?)は登山靴のままでも遡行出来る冬季にありがたい沢で、しかも此処は下山塾塾長の記念すべき沢初体験の沢でもあるのだ、その頃オイラは山なんて冗談じゃ無いって言って、誘いをよく断っていたっけ、もっと早くからやってりゃ良かったと、体力の衰え+プライベートな時間のやりくり時にふと思ったりしてしまうのであった。
 
 苔むした倒木の下側のみ枝が残り、それが地面や水に浸かっているのをみるとまさに、「山は死と再生を司っている」との塾長の御言葉が身にしみるのであった。
 ガイドブックではもうとっくに沢の水は涸れていて伏流水になっているはずなのに、前日の雨の影響でまだまだ水が流れている、しかも沢は全体に苔むしているので非常に滑り易い!
 いつものフエルト底の靴なら何の問題も無くクリアできるのに滑るので慎重に行かなければならない、ずーっと前に塾長に見せてもらったカンスコロバシ沢の写真に載っていた4mのスラブ滝(本来は枯れ滝)にも水が流れている、こりゃかなわんと乾いたところ乾いたところと拾って歩く、しかし乾いていても苔で滑るので慎重にゆっくりゆっくり登る。
 もう結構登って来ましたよ、社長!
なのに水が涸れる気配が無いのは何故だ?段々つまらなくなってきたよ、このまま水を避けて捲いたりヘつったりしながら登るのも芸が無い、此処は一発ルートを変更し涸れ沢を登ろうと、途中でルート変更。

 本流から離れ右岸の涸れ沢に入っていく。
 面白そうじゃ、あ〜りませんか!此処はチョックストーン気味に岩が止まっている場所が3連続で現れ岩登り気分を味わえたが、なにぶん苔むしているので滑る滑る、やはり沢はフエルト底の靴じゃなければ駄目なのではないか?オイラの技術不足がそう思わせるのか?

 ドロだらけになりながらも、クリア、一人だと緊張感が違うと思ったね、別に仲間がいるときも岩は緊張するし、失敗しないように慎重に登ってはいるのだけれども、なんとなく緊張感が違うんだよね、甘えは無いつもりだから、只不安なだけか?
 その後ガレ場を登りきると、こんな場所に、此処で遡行は終了!

 取り合えず稜線に出る為に、上へ上へと登る、右上に斜面が登っているので登り詰めると、頂上に着いてしまった。
 頂上といっても大山の頂上な訳では無い、では何処かというと、またもや名も無きピークの上に立っていたんですよ、大山は南東方向に見えている、そう此処は名も無き1,021高地前回の山行に引き続き名も無きピークを踏む羽目になるとは・・・

 まぁ大山は見えているし、地図を読むと一回も下らずに登って行けそうなので、大山に向かう。

 おあつらえ向きに鹿道があったのでトレースして行く、途中稜線から鹿道が外れていたので其処から稜線を歩いていくと、時間にしてどの位だろうか?40分も歩いただろうか、大山の北尾根に合流、其処からは5分位で山頂到着。
 大山山頂(1,251.7m)からの相模湾および東京湾、江ノ島もちゃんと見えました、今日は11月中旬の陽気だそうで、暖かく歩いていると汗ばむ位でした。
 こっちは伊豆方面、伊豆半島もちゃんと見えています。
 御神木「雨降の木」(阿夫利の木)アフリノキ

頂上でお握りとカップラーメンの食事をし、休憩し下山。

 頂上からヤビツ峠までは40分で着きました。