平成十四年十月二十三日
檜洞丸(1,600m)
(ひのきぼらまる)


 今回は単独行という事で、私下山塾筆頭塾生のましらの勝蔵が丹沢は檜洞丸に行ってきました。
丹沢山塊の中では蛭ケ岳に次ぐ第二位の高峰で、故深田久弥曰く「蛭ケ岳から西に、ズングリ
した頭の檜洞丸がある。丹沢では第2の高峰であるが、樹木で覆われていて道がなく、怪峰とか
秘峰と呼ばれたものだが今はどうか。

 深田先生!未だに檜洞丸は人気がなく、秘峰っちゃ〜秘峰です、平日の為か、はたまた、人気のせいか
相変わらず人がいませんでした、東京から来た若いカップルが一組来ていただけでした。

今回は、バイクで西丹沢自然教室の近くまで行き、バイクを路駐し、つつじ新道を通って檜洞丸に出て、
大笄、小笄を経て犬越路から用木沢出合い、犬越路林道を通ってスタート地点というコース。
全体のコースタイム5時間45分(休憩時間は考慮せず)の大した事無いコースタイムなのだが、、、
今回、非常に疲れました、9時45分に登山口を出発、頂上に着いたのが12時30分、45分休憩して
1時出発、バイクに戻ったのが3時45分。

 なななっなんと!コースタイムどうりじゃ〜あ〜りませんか?!普段は、コースタイムより幾分早く
歩いているのだが、やはり今回のこのルートの険しさがコースタイムを縮めるに至らなかったようだ。


  此処から登るのは初めてだし、檜洞自体が2回目で1回目は彦右衛門沢からの登頂だった為、
新鮮!新鮮!丹沢とは言え、いつも登っている塔の岳を中心とする表尾根とは趣が違う、まず人が居ない
沢が大きい、ブナが多い。

      

 途中でガスってきて、展望はおろか、前もよく見えない有様、幻想的な霧の中に浮かぶブナの巨木群の中を
歩いていると、やはり西丹沢なんだなぁ、表丹沢とは違うなぁ〜、でもところどころに立ち枯れしたブナがありました、酸性雨のせいらしいが、、、

 頂上に着いて、一安心昼飯を喰う!が、酒が無い、買い忘れたのだ、
しかもこの檜洞丸に有る、唯一の山小屋は土日しか営業しておらず、
仕方なく、ご飯だけですごす、でもさっきのカップルよりはマシかもしれない
だって、上の山小屋で食事しようと思って、弁当を持ってこなかったって
話をさっき追い抜き様にしていたからだ、どうすんだろ?

さぁ、犬越路に向けて出発だ、でも檜洞丸が塔の岳や、蛭、丹沢に比べて人気ないのはわかる様な
気がするなぁ、登っている間の展望はきかネェし、登りはきついし、頂上は鬱蒼としていて、頂上らしくないし、
唯一の魅力はブナかな。

       
    
チョットは紅葉しているかと楽しみにしていたのだが、まだ早かったみたいで、一部に紅葉が見られた
だけでした。
 でもその唯一の魅力のブナはやっぱり良いね!、ガスの中、巨大なブナ林の中を歩いていると、
神の存在を否定出来なくなるね。
 
 大げさかな?