平成十四年六月一日
高取山(705m)


 今回は、趣向を変えて、カモシカ登山と相成りました、やはり忙しい社会人下山家にとって夜間山行は、一つの手段として有効です、今回行った山は、以前にも行った事が有り、しかも道がわかり易く、危ない場所が少ない、簡単な山という事+夜間山行なので夜景が綺麗な場所を選定し、此処、丹沢は高取山にしました、気温は低かったのですが登り始めると風が無いために熱くなり、Tシャツ1枚でぜんぜん平気でした。
 夜間山行(カモシカ登山)は、写真を撮っても真っ暗闇で面白くありません、景色も何にも見えません、只ライトに照らし出される足元が見えるだけですが、ひとつの登山スタイルとして、もっと世間に認知されても良いのではないでしょうか?
 今回出発したのが21時半で、こんな時間に山に登り始める奴は皆無で周りに人は居ません、ヘッドライトを頼りに転ばないように慎重に登っていきます、暗闇から不気味な物音が聞こえても聞こえない振りをしてひたすら登っていきます。
 足を踏み外すと、どのくらい下に落ちていくのか、ライトで照らしてもまったく見えない、まさに奈落の底が足元に広がっています。
 23時に山頂到着、当然乾杯をして一献傾けます、写真ではわからないでしょうが、相模湾を含めた横浜、東京等の街の明かりが綺麗です(平日だったらもっと綺麗だった筈)
 
 カモシカ登山の注意点
 
 これから、カモシカ登山を始める人に、アドバイスと言ってはおこがましいですが、カモシカ登山をするにあたっての注意点を記載します。
@まず、何回か昼間に登った事がある山
A道に迷いにくい山、またはルート
B危険な箇所が極力少ない山、またはルート
Cビバークの用意を必ずする事
D低山を選ぶ(しかも夏)
 カモシカ登山のススメ!

 忙しい社会人にとって、中々仲間とスケジュールを調整するのは難しいですよね、そんなときに役に立つのが、カモシカ登山!仕事を終えて、その足で山にくる、夜登り始め(もちろん夕方に登り始めるのがベストだが)夜中に山中でビバーク、早朝山行に出発する、1泊が無理なら、我々のように日帰りできる、低山を選ぶ事。
  しかし日帰りの場合、「何が楽しいの?」と聞かれれば返す言葉は見つからず、「いいじゃねぇか!」と答えるしかないのだが、泊まりの場合夏場のカモシカ登山は魅力が一杯、メリットたっぷり、デメリットは暗闇で何も見えない位で、デメリットらしいデメリットは無いですね。
 夏でも涼しいしね。

←夜景です。

 さて、山頂での楽しいひと時を過ごした後いよいよ、此処からが本番!下山開始です、のぼりよりもさらに慎重に、ヘッドランプの明かりを頼りに降って行きます、でもカモシカ登山は単独行はお勧めしません、なるべく仲間とやりましょう、だって怖いもん!
 暗闇で光る鹿の目とかがこっちを見てると、鹿でも怖いよ!二人なら「あぁ鹿だ」くらいで済むけどね。
 明けて6月2日0時20分登山口到着!
宮ケ瀬湖の辺にある駐車場でたむろしている、自称走り屋のに〜ちゃん達に、「こいつ等は何でこの時間にこんな格好で、この辺をうろついているんだ???」「山芋の盗掘か?」「死体遺棄か?」「徳川埋蔵金か?」って言う目で見られながら、車に到着、と思いきや俺がつまずいて、に〜ちゃん達の輪に頭っから突っ込んでいって、すっかりビビらせてしまい、ただの怪しいおっさん2人組になってしまった。
 俺らが来た後、走り屋達はそそくさと車に乗り散開していったのであった、怪しまれてるなこりゃ。