平成十一年八月三日、四日
乗鞍岳(3026,3m)

一泊二日、天候両日ともに快晴、単独行


 今回は、いつもと違いツーリング兼登山といった感じで、
まずバイクを畳平の駐車場に停めてコンクリートで出来た階段を登る、
あっという間に魔王岳の頂上(2763m)に到着、畳平で既に2700m位
あるのだ、展望は素晴らしく焼岳、穂高岳、槍ヶ岳等‥アルプスの山々が
目の前に広がった。

 キャンプ場で一夜を過ごし、翌日肩の小屋口までバイクで移動、
大雪渓を登る、真夏なのにスキーヤーが結構いて練習していた、
随分空いている山だなと思いながら、這い松の脇をひたすら登っていると
なんと、人でごった返す登山道に出た、どうやら道を間違えていたようだ、
蚕玉岳のすぐ手前で道に入ったため、すぐに剣が峰の頂上に着いた、
ガスが上がってしまった為に昨日のような眺望は適わなかったが、
雲海の上に立つ事はできた、下山時は正規のルートで降りた。

地点名 時間
畳平 14:00発
魔王岳 14:05着→14:30発
畳平 14:35着
一之瀬休暇村キャンプ場泊  
肩の小屋口 10:30発
蚕玉岳 11:00通過
剣が峰 11:20着→11:35発
蚕玉岳 11:45通過
肩の小屋 12:10通過
肩の小屋口 12:25着

登山&ツーリング後記

 乗鞍岳は頂上に限りなく近い地点まで車やバイクで行く事が出来る、
その為今回のようなツーリングも山も楽む事が出来たのだが、気軽さ故に
多くの観光客が頂上に押し寄せる有様とあいなったのであります。

 そういう自分もその中の一人だったわけだが、山の素晴らしさを万人に
気軽にわかってもらう為には仕方が無いのかもしれないが、
苦労して登ったからこその美しさや感動が有るのではないかと思う。

 乗鞍岳は本当に良い山だと思う、頂上からの展望は素晴らしく、
大げさな事を言えば、「神の存在を感じる」とでも言うべきか、
(これは俺が関東の低山しか登ったことが無かったからかも知れない)
兎に角観光客だらけで、登山道は行列が出来ていて歩き難いし、
頂上は足の踏み場も無いくらい人で溢れているのには閉口したが、
ちゃんと下から(例えば野麦峠とか、神立原、子の原等‥)登れば
それほど人に会わなくて済みそうだ。

 今回感じた事は、山は素晴らしいということ、特に目の前に見えた
槍、穂高等の山々を観たときにそう感じたね、
 自分が雲の上を歩いているのにも感動したけれど、
今回を期に今後は高い山に(特に冬期)登りたくなってしまったのであった。
 尚、今回は残念な事に朝日岳は立ち入り禁止で登る事が出来なかった、
後、近い将来、乗鞍岳にマイカーの乗り入れが禁止になるそうだ。

 バイク乗りとしては残念だが、山ヤとしてはそのほうが良いに決まっている。